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猫がごはんを食べない!?原因と対処法を解説【食欲不振のサイン】

2025年10月13日

「うちの猫、急にごはんを食べなくなった……」

そんな経験、ありませんか?

猫はとても繊細な生き物です。少しの環境の変化や体調不良で、簡単に食欲を失ってしまうことがあります。でも、猫がごはんを食べない原因を正しく理解し、適切に対応すれば、多くの場合は回復することができます。

この記事では、猫がごはんを食べないときの原因と、その対処法をわかりやすく解説します。飼い主さんが慌てず冷静に判断できるよう、チェックポイントも紹介しますね。


猫がごはんを食べないのは危険?まず知っておきたいこと

猫が1日くらい食べないだけなら、すぐに命に関わることは少ないです。ですが、48時間以上食べない状態が続くと非常に危険です。

特に注意したいのが「脂肪肝(肝リピドーシス)」という病気。猫が絶食状態になると、体の脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとしますが、肝臓がその処理に追いつかず、肝機能が低下してしまうのです。

ですから、「ごはんを食べない」が2日以上続いたら、放置せずに必ず獣医さんに相談しましょう。


猫がごはんを食べない原因は?【行動・環境・健康】

猫の食欲不振には、いくつかの要因があります。

① 環境・心理的なストレス

猫は環境の変化にとても敏感です。たとえば…

  • 引っ越しをした
  • 新しい猫や犬を迎えた
  • 家族の誰かが長期間不在
  • 飼い主さんが忙しくて構ってくれない

こうしたストレスが原因で、一時的にごはんを食べなくなることがあります。

また、気温の変化も食欲に影響します。特に夏は暑さでバテて食欲が落ちやすく、冬は活動量が減るため、食べる量が減ることも。

② フードに飽きた・好みが変わった

猫にも「味の好み」があります。長く同じフードを食べていると飽きてしまう子もいます。

また、年齢を重ねると味覚や嗅覚が鈍くなり、以前好きだったフードを嫌がることも。シニア期には特にこの傾向が見られます。

③ フードの鮮度や匂いの変化

猫は匂いにとても敏感。開封して時間が経ったキャットフードは酸化して風味が落ちます。

「賞味期限内だから大丈夫」と思っても、湿気や直射日光で劣化していることも。特にウェットフードは開封後数時間で傷み始めるので注意が必要です。

④ 口や歯のトラブル

  • 歯周病
  • 口内炎
  • 歯がぐらつく
  • 口の中にできものがある

これらの症状があると、痛みでごはんを食べられなくなります。猫が口を気にして前足で顔をこすったり、口を開けたままにしている場合は、口腔内のトラブルを疑いましょう。

⑤ 病気による食欲不振

体の不調が原因で食欲を失うケースもあります。代表的な病気には以下のようなものがあります。

  • 腎臓病
  • 糖尿病
  • 胃腸炎
  • 膵炎
  • 感染症(猫風邪など)
  • 癌や腫瘍

特にシニア猫では、腎臓や肝臓の機能低下が関係していることも多いです。病気が疑われる場合は、早めに動物病院で検査を受けましょう。


【チェックリスト】猫がごはんを食べないときの観察ポイント

「どんな様子か」を冷静に観察することが、原因特定の第一歩です。

チェック項目観察ポイント
食欲の様子まったく食べないのか、少しは口にしているか
水の摂取量水も飲まない場合は脱水に注意
排泄便や尿の量・色・匂いに変化はないか
嘔吐食後や空腹時に吐くことがないか
元気遊ぶ元気や鳴き声のトーンはどうか
体温触ってみて熱っぽくないか(耳や鼻)
体重急に痩せていないか

このような変化をメモして、病院で伝えると診察がスムーズです。


猫がごはんを食べないときの対処法【自宅でできる工夫】

① フードを変えてみる

・いつものフードを温めて香りを立てる(電子レンジで5秒程度)
・ウェットタイプやスープタイプを混ぜてみる
・少しトッピング(かつお節や鶏のささみ)を加えてみる

ただし、「人間の食べ物」を与えるのはNG。塩分・脂肪が多く、猫の腎臓に負担がかかります。

② 清潔な食器を使う

意外と多いのが、「食器の汚れ」や「素材の匂い」が嫌で食べないパターン。プラスチック製ではなく、陶器やステンレス製の器がおすすめです。

③ 食器の高さを調整する

猫は首を下げすぎると食べにくくなることがあります。特にシニア猫は、5〜10cm程度の高さに器を置くと楽に食べられます。

④ 環境を見直す

ごはんを食べる場所が落ち着かないと、猫は安心して食べられません。

・静かな場所で食べさせる
・人通りやテレビの音が少ない環境にする
・他の猫と距離をとる

⑤ ストレスを軽減する

遊びの時間を増やしたり、スキンシップを取ることで猫の不安が軽減されることもあります。安心できる環境を整えることが、何よりの「治療」になることもあるんです。


それでも食べないときは病院へ!

次のような場合は、迷わず動物病院へ行きましょう。

  • 24〜48時間以上食べていない
  • 水も飲まない
  • 嘔吐・下痢が続いている
  • 体重が減ってきた
  • 呼吸が苦しそう・元気がない

獣医師の診察では、血液検査やレントゲン、超音波検査などで原因を特定します。早期発見ができれば、治療で回復するケースが多いです。


食欲不振を防ぐためにできる日常ケア

猫が健康で長生きするためには、日常のケアがとても大切です。

  • 定期的な健康診断(年1〜2回)
  • フードは新鮮なものをこまめに補充
  • ストレスの少ない生活環境
  • 清潔な水と食器
  • 適度な遊びと運動

そして何より、「いつもと違う」に気づく観察力が大切。猫は言葉で訴えることができません。小さな変化を見逃さず、早めに行動することが愛猫を守る第一歩です。


まとめ:食べない猫には必ず理由がある

猫がごはんを食べないのは、単なる「気まぐれ」ではありません。その裏には、ストレス・嗜好の変化・病気など、何かしらの理由があります。

焦らず、まずは原因を観察して、一つずつ可能性を探っていきましょう。そして、長引くようなら迷わず獣医師に相談を。

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