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猫が元気ないときに確認すべきこと7選|すぐ病院へ行くべきサインも

2025年10月19日

こんにちは、元ペットショップ店員のRYOです。
長年、猫ちゃんたちのお世話をしてきた経験から言えるのは――

「猫が元気ないときは、ちょっとしたサインを見逃さないことが命を救う」

ということです。

猫は本来、体調不良を隠す動物です。野生時代の名残で、「弱っている姿を見せる=捕食者に狙われる」ため、具合が悪くても元気なフリをしてしまうんですね。

だからこそ、飼い主である私たちが“いつもと違う小さな変化”に気づいてあげることがとても大切なんです。

今回は、

  • 猫が元気ないときに確認すべき7つのポイント
  • 「すぐ病院に行くべきサイン」
  • 家でできる応急ケアと観察方法

を、私の実体験を交えて丁寧に解説していきます。


🐾 猫が元気ないときにまず確認すべき7つのこと

① 食欲があるかどうか

ごはんを食べない」は、最も分かりやすいサインです。

猫が1日くらい食べない程度であれば様子見でもいいことがありますが、24時間以上まったく食べない場合は要注意

特に危険なのは、肥満気味の猫です。肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝(肝リピドーシス)」を起こす可能性があり、これは命に関わります。

✅ 食べていない期間が1日以上続く → すぐ病院へ!

また、食べたそうにするのに口を痛がる場合は「口内炎」や「歯肉炎」の可能性もあります。

② 水を飲んでいるか

猫はもともとあまり水を飲まない動物ですが、急に飲まなくなったり、逆に飲みすぎたりするのも異常のサイン。

  • 飲まない → 脱水、腎不全、発熱など
  • 飲みすぎる → 糖尿病、腎臓病、甲状腺機能亢進症など

水皿の減り具合、トイレの尿量を観察しておきましょう。

✅ 水分摂取量の急変は、病気の初期サインかもしれません。

③ 排泄(トイレ)の状態

トイレは猫の健康状態を映す“鏡”です。

  • 尿が出ていない → 尿路閉塞の可能性(特にオス猫は命に関わる)
  • 血尿がある → 膀胱炎、結石、腎臓疾患
  • 便が出ていない・硬い → 便秘や腸のトラブル
  • 下痢が続く → 食中毒、ウイルス感染、寄生虫など

✅ 尿が丸1日出ていない → 迷わず動物病院へ!

元気がない+トイレの異常、このセットは特に危険です。

④ 呼吸の様子

猫の呼吸がいつもより速い、苦しそう、音がする――そんなときは胸部や呼吸器の疾患が疑われます。

正常な呼吸数は、安静時で1分間に20〜40回程度。

観察するときは、猫が寝ているときに胸の動きを数えましょう。

✅ 1分間に40回を超える呼吸 → 呼吸困難の可能性あり。すぐ病院へ。

また、口を開けて呼吸している場合は危険です。猫は基本的に「口呼吸」をしない動物です。

⑤ 体温(触った感覚)

猫の平熱は38〜39℃前後。人間よりやや高めです。

もし、耳や肉球が異常に熱い・逆に冷たい場合は、体温異常のサイン。

  • 熱い → 発熱、感染症
  • 冷たい → 低体温、ショック症状

体温計があれば測るのがベストですが、難しい場合は感覚的に「いつもより違うな」と感じたら注意。

✅ ぐったり+熱っぽい → 感染症や炎症を疑って動物病院へ。

⑥ 動き・姿勢・鳴き方

猫の行動変化も見逃せません。

  • じっとして動かない
  • いつものお気に入りの場所に行かない
  • 鳴かない、または普段と違う声
  • 歩き方がおかしい(ふらつく・びっこを引く)

✅ 「なんか変だな」と感じたら、それは立派なサイン。

私の経験では、「何となく元気がない気がする」と感じて連れてきた飼い主さんの猫が、実際に腎臓病やウイルス感染を患っていたケースも多くあります。

⑦ 毛づや・グルーミング

毛づくろい(グルーミング)は猫の健康バロメーター。

毛並みがボサボサ、毛づやがなくなる、毛玉だらけになる――これらは体調不良やストレスのサインです。

✅ グルーミングしない・毛並みが悪い → 病気の前兆かも。

また、過剰にグルーミングする場合も要注意。皮膚炎やノミ、ストレス性脱毛の可能性があります。


🏥 すぐに動物病院へ行くべきサイン

猫が元気ないとき、次のような症状が見られたら“迷わず病院”が鉄則です。

危険度★5(即受診)

  • 呼吸が荒い・苦しそう
  • 24時間以上食べない・飲まない
  • 尿が出ない/血尿がある
  • 嘔吐が止まらない/血を吐く
  • 歩けない/ぐったりして動かない

危険度★4(できるだけ早く受診)

  • 発熱、下痢、くしゃみ、咳
  • 元気がない+体が熱い/冷たい
  • 鳴かなくなる、反応が鈍い
  • 体重の急な減少

猫の「様子がおかしい」は、もう立派な症状です。


🏡 自宅でできる観察・ケア方法

① 記録をとる

  • 食事量、水分量
  • トイレの回数
  • 体重
  • 呼吸数

この4つをメモしておくと、動物病院での診察がスムーズになります。

② 静かな環境を作る

体調が悪いときは、人間と同じで静かに休みたいものです。

明るさを落とし、猫が安心できる場所で休ませてあげましょう。

③ 体を温める・冷やす

  • 発熱 → 冷たいタオルを首筋にあてる
  • 低体温 → 毛布で包む/湯たんぽ(直に触れないよう注意)

④ 無理に食べさせない

食欲がないときは、強制的に食べさせるのはNG

猫は嗅覚が敏感なので、温めることで香りを立たせたり、ウェットフードやチュールを使うのも手。


💬 元ペットショップ店員が語る「現場の猫の変化」

ショップ時代、毎日何十匹もの猫たちを見てきました。

一番印象に残っているのは、あるスコティッシュフォールドの子。

普段は元気にじゃれていたのに、ある日、急にケージの隅で丸まって動かなくなったんです。

体温は高め。ごはんも口にせず、毛づくろいもしない。

結果、高熱による感染症でした。早期に気づいて病院に連れて行けたことで、無事に回復しましたが、あと1日遅れていたら危なかったそうです。

あのとき、「なんかおかしいな」と思ってすぐ行動したのが命を救いました。


🧭 猫が元気ないときに飼い主が取るべき行動まとめ

  1. 食欲・水分・トイレ・呼吸をチェック
  2. 異常が24時間以上続く場合はすぐ動物病院へ
  3. 普段から猫の「いつもの状態」を覚えておく
  4. 病院に行く前に記録をとっておく

猫の体調不良は、「早期発見」が何より大切です。


🐱 よくある質問(Q&A)

Q1. 猫が1日寝てばかり。病気でしょうか?

A. 猫は1日16時間以上寝る動物ですが、「遊びに誘っても無反応」「食べない」場合は注意です。元気がないときは早めに受診を。

Q2. 病院へ行く目安は?

A. 「猫 元気ない」「猫 病院 行くべき」と迷ったときは、迷ったら行くが正解。猫の病気は進行が早く、初期発見が命を分けます。

Q3. 元気がないけど夜中。どうしたら?

A. 24時間対応の動物救急病院を調べておきましょう。最近は夜間救急の動物病院も増えています。


🌿 最後に:飼い主の「違和感」を信じて

猫が元気ないとき、飼い主さんの勘は本当に侮れません。

「なんか変だな」「いつもと違う気がする」――それは、あなたが日々愛情を注いで観察しているからこそ気づける“サイン”です。

猫は言葉を話せません。でも、体と行動でSOSを出しています。

その小さな変化に気づいてあげられるのは、あなたしかいません。

どうか「大したことないかも」と軽く見ず、少しでも不安なら動物病院へ。

早めの受診こそが、あなたの猫の命を守る一番の方法です。


🧡 この記事のまとめ

  • 猫が元気ないときは「食欲・水・トイレ・呼吸・体温・行動・毛づや」をチェック!
  • 24時間食べない、水を飲まない、尿が出ない、呼吸が苦しそう → すぐ病院へ!
  • 普段から「元気なときの猫の姿」を知っておくことが、最大の予防策

あなたの大切な猫ちゃんが、1日でも長く元気に過ごせるように。

元ペットショップ店員として、そして一人の猫好きとして、心からそう願っています。

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