こんにちは、元大手ペットショップ店員のRYOです。
今日は、「猫のカリカリ(ドライフード)派とウェット派の違い」について、そして「キャットフードの種類」ごとに見えてくる猫の性格との関係を、じっくり掘り下げていきます。
「うちの子はカリカリしか食べない」「うちはウェットじゃないと口をつけない」――そんな声、日々お客様から本当によく聞きます。実はこの“食の好み”、単なる味覚の違いではなく、性格や生活環境、さらには体質にも大きく関係しているんです。
この記事では、猫の性格タイプ別におすすめのフードや、ドライ・ウェットそれぞれのメリット・デメリット、切り替え方のコツなどを、実体験を交えながらお伝えします。
Contents
1. 「カリカリ派」と「ウェット派」──あなたの猫はどっち?
キャットフードには大きく分けて「ドライフード(カリカリ)」と「ウェットフード(缶詰・パウチ)」があります。まずは、この2つの特徴を整理してみましょう。
◆ カリカリ(ドライフード)の特徴
- 水分量:約10%以下
- 保存性が高く、扱いやすい
- 歯石予防効果が期待できる
- コスパが良い
◆ ウェットフードの特徴
- 水分量:約75〜80%
- 食いつきが良く、香りが強い
- 水分補給にも役立つ
- 歯に残りやすい、口腔ケアが必要
「猫 カリカリ ウェット 違い」と検索するとさまざまな意見がありますが、実際はどちらが“良い”というよりも、“その子に合っているかどうか”が重要なんです。

2. 猫の性格で変わるフードの好み
意外に思うかもしれませんが、猫の性格と食の好みには密接な関係があります。日々ペットショップで多くの猫を見ていると、「ああ、この子はカリカリ派っぽいな」「この子は絶対ウェット好きだな」と、なんとなく分かるようになるんです。
◉ マイペースな性格の猫
→ カリカリ派が多い!
マイペースで独立心が強い子は、好きな時に少しずつ食べる傾向があります。ドライフードはその点、出しっぱなしでも傷みにくく、猫の自由なペースに合わせられるため好相性です。
◉ 甘えん坊で人懐っこい性格の猫
→ ウェット派が多い!
甘えん坊タイプは飼い主さんとのコミュニケーションを大切にします。一緒に食事時間を楽しむような習慣を好みやすく、香りの強いウェットフードを“ごちそうタイム”として楽しむ傾向があります。
◉ グルメでこだわりの強い猫
→ ウェット派 or トッピング派!
好き嫌いが激しく、ちょっとでも匂いが違うと食べない子もいます。ウェットフードやスープタイプなど、香りと食感の変化を楽しめる食事が合います。カリカリの上に少しだけウェットを混ぜる「ミックススタイル」もおすすめです。
◉ 活発で遊び好きな猫
→ カリカリ派が多い!
よく動く猫は、エネルギー補給が必要。カリカリは高カロリーで、少量でもしっかり栄養を摂取できるのが魅力です。また、噛み応えがあるため、ストレス発散にもなります。
3. 年齢によっても変わる「カリカリ派」「ウェット派」
猫のフードの好みは、性格だけでなく年齢や健康状態によっても変化します。
■ 子猫期(〜1歳)
まだ歯やあごの力が弱いため、柔らかいウェットフードやお湯でふやかしたカリカリが基本。ウェットで食欲を刺激するのも効果的です。
■ 成猫期(1〜7歳)
最も活動的な時期。カリカリ中心でOKですが、水分摂取量が減りがちなので、時々ウェットフードを混ぜてバランスを取るのが理想です。
■ シニア期(7歳〜)
歯が弱くなったり、嗅覚が鈍くなったりします。そのため、香りの強いウェットフードを好む子が増えます。食べやすさを重視したフード選びが大切です。

4. カリカリとウェットの“いいとこ取り”!ミックス給餌のすすめ
「どっちがいいか決められない…」という方におすすめなのが、ミックス給餌です。
▶ ミックス給餌とは?
ドライとウェットを組み合わせて与える方法です。例えば、朝はウェット、夜はカリカリといった具合に、時間帯で分けるのもアリです。
▶ メリット
- 栄養バランスが取りやすい
- 水分と歯の健康を両立できる
- 飽き防止にもなる
▶ 注意点
- カロリーオーバーに注意
- 開封後のウェットは冷蔵保存&早めに使い切る
ショップでも「カリカリ+ウェット」両方を買われるお客様が増えています。猫の健康や性格を見ながら、上手に使い分けましょう。
5. キャットフードの種類と特徴(総まとめ)
「キャットフード 種類」と検索すると本当にたくさん出てきますが、ここで代表的なものを整理します。
【1】ドライフード(カリカリ)
- 一般的でコスパ良し。
- 保存がきき、常備に便利。
【2】ウェットフード
- パウチ、缶詰タイプが主流。
- 香りが強く食いつき抜群。
【3】セミモイストタイプ
- ドライとウェットの中間。
- 柔らかく、嗜好性が高い。
【4】トッピング・スープタイプ
- 普段のカリカリに少量混ぜるだけで満足度アップ。
- 水分補給もできる。

6. フード選びで迷ったら?ペットショップ店員のリアルアドバイス
「うちの子がカリカリしか食べないんです」「逆にウェットしかダメで…」というご相談、本当に多いです。
でも大丈夫。多くの場合、少しの工夫で両方食べられるようになります。
● 香りの強いウェットで“興味づけ”
普段カリカリしか食べない子も、ウェットの香りを嗅ぐと「これは何だ?」と興味を持つことがあります。最初はトッピング感覚でOK。
● カリカリをお湯でふやかす
歯が弱い子やシニア猫におすすめ。香りも立ちやすく、食べやすくなります。
● 一気に変えず、少しずつ混ぜて切り替え
急な変更は猫のストレスになります。1週間ほどかけて、少しずつ割合を変えていくのがコツです。
7. まとめ:猫の好みは「性格+環境+年齢」で変わる
猫のフード選びに“絶対の正解”はありません。
ただ一つ言えるのは、その子の性格やライフスタイルに合ったフードを選ぶことが一番大切だということです。
- 独立心が強い子 → カリカリ派
- 甘えん坊の子 → ウェット派
- 活発な子 → カリカリ
- グルメな子 → ウェット or ミックス
毎日の食事は、猫にとって「生きる楽しみ」であり、飼い主との大切な絆の時間です。
「猫 カリカリ ウェット 違い」や「キャットフード 種類」を調べているあなたも、ぜひ今日から、うちの子にぴったりのフードライフを見つけてみてくださいね。