うちの猫がキャットフードを食べない!?そのときどうすればいいの?
「昨日まではモリモリ食べてたのに、急にキャットフードを残すようになった…」そんな経験、ありませんか?
元大手ペットショップ店員として、これまで何百匹という猫たちと接してきた私が断言します。”猫がキャットフードを食べなくなる”のには必ず理由があります。
この記事では、猫がキャットフードを急に食べなくなったときに考えられる原因と、その対処法・予防策を詳しく解説します。
Contents
【第1章】猫がキャットフードを食べない“本当の理由”5選
理由①:フードの“香り”や“味”に飽きてしまった
猫は非常に嗅覚が敏感な動物です。人間の何十倍も香りを感じ取る力があるため、キャットフードのにおいが少しでも変わると、食欲が落ちてしまうことがあります。
✅よくあるパターン
- 袋を開けたまま放置して酸化している
- 保管場所が直射日光の当たる場所や高温多湿の部屋
- 同じ味のキャットフードを長期間与えている
💡対処法
- フードは開封後1ヶ月以内に使い切る
- 密閉容器で保存し、風味を守る
- 数種類の味をローテーションして飽きを防ぐ
ペットショップ勤務時代も、「新しい袋を開けたら急に食べた」という相談は非常に多かったです。特にドライフードは、酸化によって風味が落ちやすいので注意しましょう。

理由②:口や歯、体のどこかに“痛み”がある
猫がキャットフードを食べない理由として見落とされがちなのが、口腔トラブルや体調不良です。
✅考えられる症状
- 口臭が強くなった(歯石・歯周病)
- 食べ方が変わった(片方の歯でしか噛まない)
- よだれを垂らす、口を気にする
これらは「猫 食欲ない 原因」の中でも特に多いパターンです。痛みを感じて食べたくても食べられない状態なのです。
💡対処法
- まずは動物病院で口腔内チェックを受ける
- 歯石がある場合はスケーリング(歯石除去)を検討
- 毎日のケアとして猫用歯磨きシートやデンタルスナックを取り入れる
食欲の低下が数日続く場合、「猫 食べない 対策」として病院での早期診断が非常に大切です。
理由③:ストレスや環境の変化による“心理的な拒食”
猫は繊細な生き物。環境の変化に非常に敏感です。
✅よくあるストレス原因
- 引っ越し、模様替え、来客、ペットの新入り
- 飼い主の生活リズムの変化
- 餌皿やトイレの位置が変わった
これらの小さな変化でも、「安心できない」と感じると食欲が落ちることがあります。
💡対処法
- 静かで安心できる場所に食器を置く
- 無理に食べさせず、そっと見守る時間を設ける
- 猫が落ち着けるように**フェリウェイ(フェロモンスプレー)**を使うのもおすすめ
ペットショップで長く働いていたときも、「家に赤ちゃんが生まれてから食べなくなった」「新しい猫を迎えてから元気がない」といった相談を数多く受けました。猫にとって“安心感”こそが食欲のカギです。

理由④:病気による“食欲不振”
もし猫が丸一日以上まったく食べない、または水も飲まないような状態なら、病気の可能性を疑いましょう。
✅考えられる病気
- 腎臓病:中高齢の猫に多く、初期症状は食欲低下
- 肝臓疾患:元気がない、黄疸、吐き気
- 胃腸炎:嘔吐や下痢を伴うことも
- 糖尿病:急な体重変化、尿の量の増加
💡対処法
- すぐに動物病院で血液検査・尿検査を受ける
- 自宅では水分補給をこまめに行う
- 「猫 食欲ない 対処法」として、ウェットフードやスープタイプを与える
猫は「隠す動物」と言われるように、具合が悪くても平気なふりをします。だからこそ、飼い主の観察力が重要です。
理由⑤:年齢や季節による“自然な変化”
子猫・成猫・老猫では食欲のパターンが大きく異なります。また、季節によっても食べる量が変化します。
✅加齢による変化
- 歯が弱くなり、ドライフードが食べにくくなる
- 運動量が減り、食欲も落ちる
✅季節による変化
- 夏場:暑さで食欲が落ちる
- 冬場:体温維持のため食欲が上がる
💡対処法
- 高齢猫には柔らかめのウェットフードを中心に
- 夏は冷房で快適な温度を保つ
- 季節の変化に合わせてフード量を微調整
【第2章】食べないときに試したい!猫の食欲を取り戻す5つの工夫
① フードを温めて香りを引き立てる
電子レンジで5〜10秒ほど温めると、香りが立って食欲が刺激されます。
② ウェットフードを混ぜる
ドライフードにウェットを少量トッピングするだけで、風味が増して食べやすくなります。
③ 器を変える
猫によっては、ヒゲが当たる浅い皿を嫌がります。器の形を変えるだけで食欲が戻ることも。
④ 飼い主が見守る距離感を調整
食べる姿を見られるのが嫌な猫もいます。少し離れた場所から静かに見守るだけで安心して食べてくれます。
⑤ “おやつ”で食べる楽しさを思い出させる
猫用のおやつスティックやちゅ〜るを活用し、食べる喜びを取り戻すのも効果的です。

【第3章】食べないときに絶対やってはいけないこと
- 無理やり口に入れる
- 長時間フードを置きっぱなしにする
- 人間の食べ物を与える
- 病院に行かず様子を見続ける
これらはすべて猫にとってストレスになります。特に「猫 キャットフード 食べない」とき、放置することが一番危険です。肝リピドーシス(脂肪肝)という命に関わる病気に進行することもあります。
【第4章】元大手ペットショップ店員が教える“日頃からの予防習慣”
- 1日1回は食べ方・量をチェックする
- 水を複数の場所に置く(常に新鮮な状態で)
- 1ヶ月に1回はフードの見直しをする
- 定期的に健康診断を受ける(特に7歳以上)
- ストレスの少ない環境作りを心がける
猫の健康と食欲は日々の観察と工夫で守れます。
【まとめ】
猫がキャットフードを急に食べなくなったら、焦らず次のステップで考えてください。
あなたの猫が再びおいしそうにごはんを食べる姿を取り戻すために、この記事の内容をぜひ実践してみてください。